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  • 明日から盛岡

    Posted on 3 月 18th, 2009 藤井 恒 No comments

    第56回 日本生態学会盛岡大会が、17日から岩手県立大学で開催されています。
    生態学会は内容が多岐に富んでいて面白いので、できるだけ参加するようにしているのですが、
    今回は日程の関係で、3日間だけしか参加できません。

    その代わりと言っては変ですが、生態学教育フォーラムとチョウ類の保全に関する企画集会で講演します。

    ●フォーラム U03 — 3月19日17:30-19:30 M会場 次期学習指導要領での生態・進化の扱い
     主催:生態学教育専門委員会  嶋田 正和(東大・総合文化・広域)
     生態学教育フォーラム(企画:生態学教育専門委員会)
     次期学習指導要領における生態・進化の扱い  企画者:嶋田正和(生態学教育専門委員長)

    1999年度に発表された現行学習指導要領は、生物分野は「理科総合B」「生物 I」(3単位)「生物II」(3単位)に分かれ、85万人の高校生が履修しセンター入試の出題範囲になる「生物I」には、生態や進化の単元は含まれないという不備が見られる。次期学習指導要領は、2009年1月頃を目処にプレス・リリースされる予定で、教科書の構成は「生物基礎」(2単位)と「生物」(4 単位)である。「生物基礎」では、第1編「生物と遺伝子」の冒頭で進化系統の概念である生物の共通性と多様性を学び、第3編「生物の多様性と生態系」では、植生と遷移、気候とバイオーム、生態系の物質循環、生態系のバランスが配置される。「生物」では、第4編「生態と環境」、第5編「生物の進化と系統」が配置される。このように、同じ単元が入門編と上級編の2段階で登場するスパイラル方式を取り入れている。
    このような次期学習指導要領では、どのように高校での授業内容や大学受験が変わるだろうか?また、大学での授業へとどのように接続すればよいだろうか?――4人の話題提供をもとに、聴衆も含めて議論してみたい。
    話題提供のプログラム(各講演につき20分話題提供+質疑応答5分=計25分)
    最後に、総合討論(20分)

     はじめに-次期学習指導要領の大きな改訂点:生態・進化の扱い 嶋田 正和 (東大・総合文化・広域)
     次期学習指導要領に対応した生態分野の授業 早崎 博之 (東京都立江北高等学校)
     進化の授業はこう変わる-次期学習指導要領の進化分野- 中井 咲織 (立命館宇治中学校・高等学校)
     次期学習指導要領が受験生に与える影響は? 藤井 恒 (代々木ゼミナール・理数研セミナー講師)

    ●企画集会 T26 — 3月21日12:00-14:00 F会場 東北地方のチョウ類の衰亡と保全活動 企画者: 藤井 恒(日本チョウ類保全協会)

    東北地方は自然環境が比較的よく保全されている地域だが、実際には、地域絶滅した種や個体群は少なくない。例えば、オオルリシジミやオオウラギンヒョウモンはその代表である。一方で、チョウセンアカシジミやギフチョウ類などでは、以前から保護活動が行われており、成果をあげている一方で問題点も指摘されている。
    この集会では、東北地方のチョウ類とその生息環境を取り巻く現状について概観し、東北地方で行われている保護・保全活動のうち、ギフチョウ・ヒメギフチョウの混棲地がある鮭川村の事例、チョウセンアカシジミの保護活動、青森県のゴマシジミなどの衰亡と保護について、演者に解説してしていただく。更に、実際の保全活動を行う際に、研究者はどのような形で関わっていけるか、また、関連する法令や条例についても、専門家に解説していただく。
    最後にコメンテーターの石井実氏(大阪府立大学大学院)に問題点などを整理していただき、総合討論を行って、今後の保全活動を行うにあたっての方向性を見つけ出したい。

     [T26-1] 東北地方のチョウ類とその生息環境 ~その現状と衰亡~ 藤井 恒(日本チョウ類保全協会)
     [T26-2] 岩手県のチョウセンアカシジミをとりまくもの 尾形洋一(チョウセンアカシジミの会)
     [T26-3] チョウセンアカシジミの遺伝的分化 永幡嘉之(日本チョウ類保全協会)
     [T26-4] 鮭川村でのギフチョウ保全の仕組みづくり ~地域住民の視点から~ 高橋 淳(鮭川村自然保護委員会)
     [T26-5] 青森県におけるゴマシジミの現状と保全 工藤 忠(日本チョウ類保全協会)
     [T26-6] 研究者にできること ~地域の活動のバックアップ~  林田光祐(山形大学農学部)
     [T26-7] チョウ類の保全活動に関係する法令・条例:現状と課題 鎌田邦彦(日本チョウ類保全協会)

    今年は暖冬で関西ではチョウも飛び始めていますが、盛岡はさすがにまだ寒いでしょうね。

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