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  • 悲しい知らせ・・・

    Posted on 11 月 23rd, 2009 藤井 恒 No comments

    恩師の日高敏隆先生が11月14日にお亡くなりになり、
    ご親族によって、21日に通夜が、22日に葬儀が行われたという連絡がありました。
    日時は未定ですが、京都で「お別れの会」が行われる予定だということです。

    京都大学大学院に進学して以来、日高先生と奥様には大変お世話になり、
    また親しくして頂きましたので、本当に残念でなりません。

    昨年2月に群馬県で開催されたチョウ類保全シンポジウムの際には、
    日高先生と写真家の海野さんと私の3人で同じ部屋に宿泊したので、
    久しぶりにゆっくりお話することができたのが、
    よい思い出のひとつになりました。

    ご病気になられていたことは、以前、教えて頂いており、
    今月になって、ご病気で療養中・・・ということを聞いていたのですが、
    こんなに早くお亡くなりになるとは思ってもみませんでした。

    日高先生とはいろいろな機会で一緒に仕事をさせて頂きましたが、
    やはりいちばん思い出深いのは、東海大学出版会から出版した

       フィールド図鑑 チョウ

    です。

    フィールド図鑑シリーズの企画は、当時、東海大学出版会の編集部におられた
    本間陽子さんが、日高先生の元へ持ってこられ、

       最初の1冊目は日高先生が好きな「チョウ」にしたい

    ということだったのですが、日高先生ご自身は生理学や行動学の研究をされていて、
    日本のチョウ全般に特にお詳しいわけではなかったので、
    まだ大学院に入って間もない私に

       「藤井君が一緒にやってくれるなら・・・」

    と仰って下さって、このシリーズの企画段階から参加させて頂くことができました。

    結局、この図鑑は解説を私が、写真を日高先生の東京農工大時代の教え子である海野和男さん、
    当時、売り出し中だった今森光彦さん、それに私の3人で撮影して、
    日高先生には全体の監修をお願いする・・・という形で、1984年に出版することができました。

    出版に先だって、本の取り次ぎ店や主要な書店のご担当者をお招きして、
    新しいシリーズの紹介をすることになって、大阪であったイベントでは、
    私が撮影したチョウの写真を使って、プレゼンテーションまでさせて頂きました。

    私自身は、大学生の時に、既に本の出版にかかわっていたのですが、
    企画段階から参加して、全体の構成、レイアウト、写真撮影、使用する写真のセレクト、
    校正、販促まで、全部経験したのは、この本が初めてで、
    非常によい勉強になりました。

    その後も、日高先生と何度が本づくりに参加させて頂いて、
    昨年、ネコパブリッシングから出版された

       「世界動物大図鑑」の日本語監修

    が最後にご一緒させて頂いた仕事になってしまいました。

    今、思い出してみても、心に浮かぶのは日高先生の笑顔だけです。
    天国へ旅立たれても、きっとたくさんの人に囲まれて、
    お酒を飲みながら、笑っておられることでしょう。

    日高先生のご冥福を心からお祈りいたします。
    先生、本当にありがとうございました。

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