Nature News No.4
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★ Nature News No.6 (1999/03/17発行) ☆
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇CONTENTS(目次)◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇ ■はじめに ◇
◇ ■ひとりごと:お花見とマナー ◇
◇ ■イベント紹介 ◇
◇ ■雑記蝶 (6):コツバメ ◇
◇ ■書籍紹介 ◇
◇ ■ホームページ紹介 ◇
◇ ■くりえいとPEN:更新情報 ◇
◇ ■お知らせ ◇
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■はじめに
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○Nature News は、読者のみなさんから寄せられたネーチャー関連の情報をお届
けする電子メールマガジンです。 (^^)/
○動物・鳥・昆虫・植物・花などの季節の情報、ネーチャー関連の本やホームペ
ージなどの紹介などのほか、エッセイなども掲載します。
○皆さまからの、情報提供、ご投稿をお待ちしています。
・・・なければ、自分で書くだけです。。ハイ (^_^;
○掲載は無料ですが、内容によってはご希望に添えない場合もありますので、予
めご了承ください。 m(__)m
○なお、お寄せ頂いた情報等は、くりえいとPENのホームページ
http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/ 等で
紹介させていただく場合があります。
○バックナンバーは、次のHPでご覧になれます。
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■ひとりごと
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○お花見とマナー
先月、大阪城公園へウメの撮影に行きました。梅林には遊歩道があり、柵の中
には立ち入りをご遠慮くださいという趣旨の看板がありました。が、行く前から
予想していた通り、たくさんの人が林内に入り込んで、写真を撮ったり、絵を描
いたり、お弁当を広げたりしていました。公園の管理人(職員?)とおぼしき人
たちも、まったく意に介さない様子で、誰も注意していませんでしたので、私も
何も言いませんでしたが、「これでいいのか・・・?」という気持ちでいっぱい
でした。
そういう中で、鳥の写真を撮っている人たちは、柵の外に三脚を立てていたよ
うだったので、少しホッしました。
また、兵庫県の綾部山梅林では、林内にも入って構わないようでしたが、つか
つかとウメの木に寄って来たオジサンが、いきなり枝をボキッと折りとって行っ
たのには、ビックリしました。いけないことだという意識が全然ないんでしょう
が、まあ、いろんな人がいるものです。
ところで、これからいろいろな花が咲くようになると、公園や花畑で記念写真
を撮る機会も多いと思います。そういうところでは、必ず、花畑の中に入り込ん
で、記念写真を撮っている人たちに出くわします。花に囲まれた写真を撮りたい
からでしょうが、人が立つ位置とカメラの位置を少し工夫すれば、何も花畑の中
に入り込まないでも、花畑の中で撮ったのと同じような写真を簡単に撮ることが
できます。花畑の中に入って注意されるのも、入った人に注意するのも気持ちの
よいことではありませんので、皆さんもお気をつけください。
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■イベント紹介
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○「星野道夫の世界」展
日 時:1999年3月10日〜3月22日 10:00〜19:30(最終日は16:00まで)
会 場:大阪高島屋グランドホール
○「美しき熱帯の蝶たち展」
日 時:1999年3月20日〜4月18日 10:00〜20:30(入場は20:00まで)
会 場:東京池袋 サンシャイン60展望台
(TEL 03-3989-3457)
南アメリカ、ニューギニア、東南アジアを中心に熱帯に生息する蝶を展示。
○第43回日本応用動物昆虫学会大会(平成11年度 日本農学会大会分科会)
会 期:1999年4月2日〜4月4日
会 場:琉球大学共通教育棟・大学教育センター
沖縄県西原町千原1番地
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■雑記蝶 (6) 藤井 恒
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○コツバメ
早春の雑木林では、春の訪れと共に草木が芽生え、いろいろな春の花が咲き始
めます。暖かい日に、こういう雑木林では、春にだけ見られるチョウの姿を見る
ことができます。
そんなチョウの中で、いちばん早く出現するものにコツバメという小型のシジ
ミチョウがあります。北海道、本州、四国、九州の雑木林でふつうに見られる蝶
です。
蛹で越冬し、成虫は4月初旬頃に羽化して、雑木林やスギ・ヒノキなどの植林
地やその周辺にごく普通に見られます。暖地では3月から成虫を見ることができ
ます。しかし、北海道や本州ではちょうど同じ時期にギフチョウやヒメギフチョ
ウなどが飛んでいるので、あまり話題になることはないかもしれません。
成虫の翅の裏は茶色で、表は暗い紺色をしています。♀の翅表には青色の斑紋
があり、結構きれいなのですが、ふつう翅を閉じて止まるので、見えるのは茶色
の裏面ばかり。。。しかも、とても敏速に飛ぶので、誰かに教えてもらわなけれ
ば、それと気づかないかもしれません。
このチョウはよくスギの枝先などに止まりますが、日が照ってくると、翅を閉
じたまま体を傾けて、太陽光線と翅が直角になるようにします。これは"日光浴"
と考えられ、太陽の輻射熱を使って体温を上げていると考えられています。チョ
ウの"日光浴"は翅を広げて行われる場合が多いですが、コツバメと同じように翅
を閉じたまま行うものとしては、他にスジボソヤマキチョウなどがあります。
また、♂のコツバメは枝先などに止まって見張りをしており、近くを別のチョ
ウなどが飛ぶと、飛び立って追いかけ、また同じ枝または近くの枝などに止まり
同じ行動を繰り返すのを観察することができます。これは、縄張り(テリトリー)
で、おそらく縄張りに侵入する♀を探して交尾するものと思われますが、コツバ
メも含め、チョウの縄張り行動についてはよく分かっていないことが多いので、
調べてみると面白いでしょう。
コツバメの♀はツツジ科のアセビやツツジ類、バラ科のウワミズザクラ、ユキ
ノシタ科のトリアシショウマなどいろいろな植物のつぼみなどに産卵します。幼
虫はつぼみや花、果実、新芽や若葉などを食べて成長し、20日〜1か月程度で蛹
になり、そのまま翌春まで蛹で休眠しています。
里山の減少と共に、コツバメの生息地も少しずつ減ってきていますが、まだま
だ普通に見られるチョウです。地味ですが、よく見ると結構可愛いやつです。一
度探してみてください。
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■書籍紹介(新刊以外)
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○樋口広芳(編)
樋口広芳・前田 琢・宮下 直・藤田 剛・丸 武志・高槻成紀(著) 1996
保全生物学
東京大学出版会,東京。
ISBN 4-13-060165-2
253pp.\3,200+税
主として生物学の立場から保全生物学についてまとめられた教科書。文献も多
数上げられているので、保全生物学に関わっている人やしっかり勉強したい人
にお勧めします。内容は大学生以上向けです。
○三島次郎 著 1992 トマトはなぜ赤い:生態学入門
東洋館出版社,東京。
ISBN 4-491-00985-6
251pp. \2,330+税
一般向けに書かれた生態学の入門書。読みやすいので、高校生以上ならだいた
い理解できると思います。文系の大学生で"エコロジー"(=生態学)に興味の
ある人にもお勧めできる内容です。
エコロジーということばを前面に出したタイトルにすれば、もっと売れそうな
本だと思うのですが、今のタイトルだと「トマト」に関心がない人はなかなか
手にとってくれそうにありませんね。 (^_^;
できればタイトルを変えて、より安価な新書版で出して欲しい本です。
○田口正男 著 1997 トンボの里:アカトンボにみる谷戸の自然
農村環境とビオトープ 1.
信山社サイテック,東京。
ISBN 4-7972-2514-9
144pp. \2,500(税込)
高校生たちと長年アカトンボ類の行動調査を行ってこられた田口正男さんが、
その成果をまとめて紹介された本です。調査方法も分かりやすく説明されてい
るので、これから同じような調査(例えば、マーキング調査など)をやってみ
たいという人には、よい参考書になると思います。「調査こぼれ話し」という
コラムはだれでも面白く読めますが、本文はやや専門的です。
○Richard B. Primack 1998
Essentials of conservation biology, 2nd ed.
Sinauer Associates, Sunderland, MA, U.S.A.
659pp.
ISBN 0-87893-721-8
保全生物学の教科書の第2版。こういう本は邦訳が出るのを待っていると内容
が古くなる傾向がありますね。参考書も多数あげられていますので、便利です。
図書館などで購入して欲しい本です。
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■ホームページ紹介
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○中池見湿地を守る、ゲンゴロウの里基金委員会
http://iwakuma.fpu.ac.jp/nakaikemi/nakaikemi.html
福井県敦賀市の中池見湿地の保護活動を紹介したページです。
お近くの方は、是非、ご覧ください。
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■くりえいとPEN:更新情報
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○くりえいとPEN http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/
チョウや昆虫、写真などの総合情報ページです。
○自然保護関係のリンク集を更新しました。
他の団体のページをご存じの方は教えてください。m(__)m
http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/link-nature100.htm
○季節の花情報 http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/season-hana100.htm
京都のお勧め花スポット公開中。
○お勧めの本のページ http://japan-inter.net/book/
Nature Newsで紹介した本を中心に、★★★以上の本を紹介します。
○津軽昆虫同好会の紹介ページができました。
http://japan-inter.net/insect/tsu-kon/
○ホームページの設置サービスを始めました。無料サービスもあります。
http://japan-inter.net/information000.htm
>>>>>>>>>>>>見・に・来・て・ね (^^)/
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■お知らせ
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○情報提供・ご投稿をお待ちしています。
Nature News では、読者のみなさまからの情報提供やご投稿をお待ちしていま
す。ネイチャー関連の情報なら何でもOK・・・季節の生き物情報や新刊・CD
・パソコンソフト・ビデオの情報(宣伝)、素敵なネーチャー関連グッズの紹介
(宣伝)、ネーチャー関連のホームページの紹介(宣伝)、自然や環境について
のご意見など、何でもお寄せ下さい。
なお、写真(画像)や音声も紹介されたい場合は、ホームページの方でご紹介
することも可能です。
ただし、営業行為に該当するものは、ホームページへの掲載が有料となる場合
もありますので、ご相談ください。
○Nature News に掲載されている情報のご利用は、利用者の責任でお願いします。
Nature News に掲載された情報を利用された結果、何らかの損害を被られても、
くりえいとPENでは責任はとりませんので、予めご承知おき下さい。
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* をご覧ください。 *
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■編集後記
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○3月14日、長野県の白馬コルチナスキー場へ行ってきました。ここでは、リフ
ト券に「立入禁止区域に入った場合、リフト券を回収します」といったことが
書かれていました。ここはスノーボーダーはあまり多くないところですが、他
のスキー場でも見習って欲しいと思います。死人やけが人が出てからでは遅い
ですからね。。。
○スキーへは北陸道を使って行きましたが、途中の滋賀、福井、石川、富山など
の平地ではウメが見頃になっていました。雪国にもこれから、一気に春が訪れ
いい季節になりますね。北陸はギフチョウの多いところですが、発生の早いと
ころではそろそろ成虫が飛び始めるはずです。ちなみに、岐阜市ではもう成虫
が目撃されたそうです。
○3月14日はお天気もよく、暖かかったため、各地でモンシロチョウやモンキチ
ョウなどの姿が目撃されたそうです。みなさんの所は如何ですか?
○3月15日は鎌倉へ行きました。静岡や神奈川の平地では、ウメは盛りを過ぎ、
ハクモクレンが見頃になっていました。また、熱海ではもうサクラが咲き始め
ていました。
○春はサクラの撮影であちこちまわります。今年はとりあえず、今月下旬に九州
へ行ってみるつもりです。お勧めの桜があったら、是非、教えてください。
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= 電子メールマガジン Nature News No.6 (1999/03/17 発行) =
= 発 行:くりえいとPEN http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/ =
= 編 集:藤井 恒(Hisashi FUJII) =
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