★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

☆                                                                    ★

★                Nature News  No.27 (1999/08/22発行)               ☆

☆                                                                    ★

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇CONTENTS(目次)◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◇  ■はじめに                                                        ◇

◇  ■ひとりごと:トルコの大地震                                      ◇

◇  ■協力者募集                                                      ◇

◇  ■イベント紹介:キョウト・インセクトフェア  '99  ほか             ◇

◇  ■新連載  パンパの鳥たち(19) 高木一夫                           ◇

◇  ■インターネットで参加できる  全国一斉自然しらべ『'99里やま』     ◇

◇  ■雑記蝶 (27):ウラナミシジミ                                   ◇

◇  ■簡単にホームページを作りたい方へ                                ◇

◇  ■予告:ネーチャー関連ショップの情報ページ                        ◇

◇  ■くりえいとPEN:更新情報                                      ◇

◇  ■お知らせ                                                        ◇

◇  ■編集後記                                                        ◇

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



●Nature Newsは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』で発行さ

  れているメールマガジンに読者登録された方へ送付されます。

●Nature Newsの登録・解除・アドレス変更はこちらで。

  http://japan-inter.net/nature-news/index.htm

●Nature Newsへの広告掲載に関しては、こちらへどうぞ。

  http://japan-inter.net/nature-news/ad-mail.htm



========================================================================

■はじめに

========================================================================

○Nature News は、読者のみなさんから寄せられたネーチャー関連の情報をお届

けする電子メールマガジンです。  (^^)/



○動物・鳥・昆虫・植物・花などの季節の情報、ネーチャー関連の本やホームペ

ージなどの紹介などのほか、エッセイなども掲載します。



○皆さまからの、情報提供、ご投稿をお待ちしています。

                     ・・・なければ、自分で書くだけです。。ハイ  (^_^;



○掲載は無料ですが、内容によってはご希望に添えない場合もありますので、予

めご了承ください。  m(__)m



○なお、お寄せ頂いた情報等は、くりえいとPENのホームページ

      http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/  等で

紹介させていただく場合があります。



○バックナンバーは、次のHPでご覧になれます。

      http://japan-inter.net/nature-news/index.htm



========================================================================

■ひとりごと

========================================================================

○トルコの大地震

  トルコ西部の大地震は、死者の数が1万人を越し、最終的には死者の数が4万人

以上になるのではといわれるほどの大惨事となりました。ご冥福をお祈りすると

共に、被災された方々にお見舞い申し上げます。

  TVの映像を見ていると、阪神大震災のことを思い出しますが、やはり遠方で

起こった災害のせいか、阪神大震災の時ほどの衝撃を感じない自分に気づいて少

し悲しくなりました。私は京都に住んでいて、阪神大震災で大きな被害を受けら

れた方を何人も知っていますし、神戸には仕事で毎週通っていたこともあって、

他人事ではありませんでした。

  しかし、東京など日本国内でも遠方に住んでいた人たちの中には、TVに写し

出される映像を、まるで映画でも見るかのような感覚で面白がっていた人もいる

やに聞いています。実際、地震の直後であっても、大阪梅田まで来れば、平時と

ほとんど変わらない生活があったのですから、離れていれば仕方ない側面もある

のかも知れませんが、でも悲しいことです。

  私は当時、ある会の雑誌の編集に関わっており、被災地に住んでおられた会員

の方々にアンケートをとったりして、震災の特集記事を組みました。その時、ほ

とんどの方は好意的に受け止めて下さった(と思う)のですが、関東のある古参

会員から「あんなことに雑誌の紙面を使うのは無駄だ」という批判をされて、悲

しいのを通り越して、非常に情けない思いをしたことがあります。でも、今回の

トルコの大地震のTV映像を見た自分はというと、決して人に自慢できたもので

はないな。。。と反省しています。

  8月21日の早朝、和歌山県南部を震源とするやや強い地震がありました。非常

に弱い初期微動の後、震度3強くらいの揺れを感じましたが、あの感覚は何度経

験しても嫌なものです。震災の早朝、「ゴーっ」という地鳴りと共に襲ってきた

あの揺れと(といっても私がいたところは高々震度5強だと思いますが)、神戸

の惨状が鮮明に思い出された瞬間でした。



**** P R ***************************************************************

*             ◇◇  大学受験  生物論述対策  ◇◇                       *

*                                                                      *

*       2,000年の入試に向けて、早めに対策を立てましょう。              *

*       受験のプロがお手伝いします。                                   *

*         今すぐ  http://japan-inter.net/edu/bio/  へ !!               *

************************************************************************

========================================================================

■協力者募集

========================================================================

○ジャノメチョウ科のmt-DNAサンプル固定

  南西諸島や近隣諸国のジャノメチョウ類のサンプル固定に協力して下さるボラ

  ンテイアを募集しています。

  また、ヒメヒカゲ(各地)、ツマジロウラジャノメ(北海道、四国)、ウラジ

  ャノメ(東北、中国地方)、ウラナミジャノメ類(沖縄、八重山)などのサン

  プル(エタノールで固定した個体)も必要としています。



○ルリタテハの卵

  ルリタテハの卵が 100卵ほど必要です。入手のお手伝いをして下さる方、また

  は卵を提供して下さる方を募集しています。



○京都府内の昆虫の採集データ

  京都府内の昆虫の採集データを提供してくださる方集しています。

  

  いずれも、詳細はNature News No.16をご覧ください。お問い合せは、

      藤井(e-mail:  pen@japan-inter.net)まで



========================================================================

■アサギマダラ情報

========================================================================

○はじめに

  アサギマダラは大型のマダラチョウで、長距離移動をすることが知られていま

す。ここ20年ほど、アサギマダラの移動を調べるためのマーキング調査(標識放

逐調査)が行われています。

  リアルタイムの情報は、アサギネットのホームページ

    http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asaginet000.htm

で公開していますが、もしご覧になれない場合は、下記のページからアサギネッ

トの掲示板などをご覧下さい。

    http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/index-bbs000.htm



  今年は全体にアサギマダラが少な目でしたが、長野県美ヶ原や滋賀県比良山で

はようやくたくさんのアサギマダラが見られるようになりました。



○長野県美ヶ原

  橋本肇さんの情報では、16日以降再びアサギマダラがたくさん見られるように

  なったそうです。私も19日にマーキングに出かけ 127頭に標識して放蝶しまし

  た。自然保護センター関係の放蝶数は今のところ200頭ほどと少な目ですが、

  これからまだ増えるだろうとのこと。1997年、98年とも、長野県下ではほぼ放

  蝶数100頭に1頭程度の割合で長距離移動が確認されていますので、今年も結

  果が楽しみです。

  美ヶ原自然保護センターでは 7月25日(日)から、アサギマダラの特別展が行

  われています。マーキングの指導もやっていますので、是非、お立ち寄りくだ

  さい。



○滋賀県比良山びわ湖バレイ

  7月下旬〜8月上旬は山上の天候が悪く、マーキング数もあまり多くありません

  でしたが、8月10日から天候も回復して個体数も増え、1日に100頭単位でマー

  キングされるようになっています。金田忍さんのお話では、1人ではとてもマ

  ーキングしきれないほどの数のアサギマダラが群れているそうです。土曜日に

  は、金田忍さんの指導によるマーキング会も行われていますので、マーキング

  をしたことがない方もどうぞご参加下さい。



○奈良県和佐又山

  8月7日、8日に予定されていたマーキング会は大雨洪水警報が出ていたり、国

  道が通行止めになったりしており、残念ながら中止になったとのこと。伊藤

  ふくおさんからの情報では、8月14日、15日に行ったところ、草刈りの影響か、

  例年よりヒヨドリバナが少なく、アサギマダラの個体数も少な目だったとのこ

  と。

  

○奈良県大台ヶ原周辺

  伊藤ふくおさんからの情報では、8月14日、15日にアサギマダラが群れている

  ポイントを発見したそうです。今後が楽しみですね。



========================================================================

■イベント紹介

========================================================================

○アサギマダラ・マーキング会(びわ湖バレイ)

  場  所:滋賀県志賀町びわ湖バレイ

  日  時:28日(土)  11:00〜12:00、14:00〜15:00

  集  合:開始時刻に打見山頂の展望台に集合すること

  参加費:無料

  持ち物:捕虫網、油性細書きマーカー、定規、弁当、水筒など

  交  通:びわ湖バレイへは、JR志賀駅からバスでゴンドラ乗り場へ行き(また

          は自家用車を利用)、ゴンドラで山上へ上がって下さい。

          打見山山頂展望台はゴンドラを下りてすぐです。



  アサギマダラを調べる会の金田忍さんがマーキングの指導をしてくださいます。

  8月10日からびわ湖バレイのアサギマダラは増えてきたそうで、現在、アサギ

  マダラは無数と言いたいほど沢山いるそうです。お近くの方は、是非、ご参加

  ください。

  なお、びわ湖バレイでは、ゴンドラ山麓駅で昆虫展、山上駅でクワガタ展も行

  われていますので、あわせてお楽しみ下さい。

  

○長野県美ヶ原自然保護センター  特別展・アサギマダラ展

  長野県美ヶ原自然保護センターでは、夏の高原を舞うチョウ、アサギマダラに

  ついての特別展を開催しています。アサギマダラは、夏の美ヶ原高原で普通に

  見られるチョウですが、秋になると姿を消し、その一部はなんと海を越えた南

  の島へ渡って行くものもいるという、とんでもない生態を持っているのです。

  この、美しく、不思議なチョウについて、どうぞ学んで下さい。



  期  間:1999年7月25日〜8月29日

  場  所:長野県美ヶ原自然保護センター

          (レクチャールーム及びメインホールの一部)

  観覧無料



  期間中ほぼ毎日マーキング調査を実施しています。希望者は同行見学もできる

  そうです。

  また、簡単なパンフレットとアサギマダラマーキングマニュアルの配布もされ

  ますので、是非、お立ち寄りください。



○大阪市立自然史博物館

    第26回特別展「海をわたった蝶と蛾−東アジアの鱗翅類−」

  日  時:1999年8月7日(土)〜10月11日(月・休日)

            9:30〜16:30(入館は16:00まで)

  休館日:月曜日(ただし、10月11日は開館)および9月30日

  会  場:大阪市立自然史博物館特別展示室(2階)

            大阪市東住吉区長居公園1-23(長居公園内)

            TEL  06-6697-6221

  交  通:地下鉄御堂筋線「長居」、JR阪和線「長居」、

          近鉄南大阪線「矢田」下車



  日本の蝶と蛾を東アジアのものと比較することで、日本の蝶蛾相の成立過程

  を考える展示ということです。アサギマダラの移動についての展示もあるそ

  うです。



○キョウト・インセクトフェア  '99

  日  時:1999年8月29日(日)10:00〜16:00

  会  場:京都市中京区烏丸通六角下る

              カラスマ・プラザ21  8F

              TEL  075-241-6046

  交  通:阪急烏丸線、地下鉄四条駅下車  北へ200m

          地下鉄烏丸御池下車  南へ200m

  入場料:500円(中学生以下300円)

  

  主として昆虫標本等の即売が行われます。



○第1回  LSJ「チョウとガ」フォトコンテスト

  主    催:日本鱗翅学会

  応募資格:日本鱗翅学会会員

            ただし、大分県在住者は非会員でも応募できます。

            また、現在非会員の方も、新たに入会すれば応募できます。

            (入会金1000円、年会費9000円です。

                入会申込先等は、メールでお問い合わせ下さい。)

  募集作品:生物学的に面白いチョウやガの写真。未発表作品に限ります。 

            面白い場面をとらえた生態写真や顕微鏡写真などを期待します。 

  写    真:2L(またはキャビネ)サイズのプリントでご応募ください。 

            組写真やデジタルフォトも可ですが、プリントは必ず同じものを2

            枚ずつ用意し、それぞれの裏面に応募票を添付してください。1枚

            は審査用に、もう一枚は展示用(大会会場に展示予定)に使用しま

            す。応募作品は返却しません。 

            一人何点でも応募できますが、組写真は1作品4枚以内とします。

            入選作品については、後日原板(ポジ、ネガ等)をお借りします。

  応 募 料:1作品(組写真の場合1組)について1 000円とします。 

            応募料は郵便局で郵便為替を購入して、応募作品と共にお送りくだ

            さい。 

  応募期間:1999年8月1日〜9月30日(当日消印有効) 

  著作権等:応募作品の著作権・版権は撮影者(応募者)に帰属しますが、日本

            鱗翅学会の出版物・印刷物等には自由に使用できるものとします。 

  審 査 員:海野和男(委員長)・藤井  恒(副委員長)・今森光彦・松香宏隆

            山口  進・伊藤ふくお・渡辺康之・岸田泰則(やどりが編集委員長) 

     賞   :グランプリ1点(賞金3万円)・特選・入選・佳作・審査委員賞。 

            グランプリおよび特選については、審査委員会で選ばれた入選作品

            の中から、今年度の日本鱗翅学会大会(11月13日・14日、別府で開

            催)に参加した会員の投票により決定し、大会総会の際に発表、表

            彰する予定。 

            入賞作品は日本鱗翅学会大会会場に展示するほか、第2会誌「やど

            りが」などで紹介する予定です。 

  応募作品および応募料の送付方法: 

            書留郵便として、下記までお送りください。なお、送付中に写真が

            傷まないように厚紙  等を入れて写真を保護してください。また、

            応募料分の郵便為替を必ず同封して下さい。 

  送 付 先:〒617-0837  京都府長岡京市久貝2-7-29-309  藤井  恒方 

               LSJ「チョウとガ」フォトコンテスト実行委員会 

                  e-mail:pen@mvd.biglobe.ne.jp 

                  (お問い合わせもこちらへお願いします。) 



========================================================================

■パンパの鳥たち  (19)                                      高木  一夫

========================================================================

▽その他の鳥(つづき)



8.コンゴウクイナ(和名)

    Ipacca(スペイン語)

    Giant wood-rail(英語)

    Aramides ypecaha(学名)



  クイナといっても日本のそれとはサイズが大違いで、鶏ほどの大きさがある。

首を伸ばして周囲を警戒しながら牧草地の中で採餌する。水場とは関係なく生活

しているらしい



9.ベニヘラサギ(和名)

    Espatula rosada(スペイン語)

    Rsoseate Spoonbill(英語)

    Platalea ajaja(学名)



  くちばしの形からヘラサギと呼ばれる。日本にも冬場に来るクロツラヘラサギ

などと同様に南米でも密度が減少しているらしい。純白の全身に美しいピンク色

の翅毛のため密猟で狙われると云う。警戒心は少なくすこしでも水のある草原地

帯ではたびたび見かけた。動物園でもよく見られるが管理の違いによって大変美

しいものと貧相なものがあり興味深い。



10.クロツリスドリ(和名)

    Boyero negro

    Solitary black cacique

    Cacicus politarius



  ツリスドリの仲間はハタオリドリと並んで立派な巣を作ることで有名である。

ブラジルの南部イグアスなどではふつうに見ることが出来るが、パンパでは適当

な高い樹が少ないせいか、巣はほとんど見られない。夏には南下してきた個体が

時々見られる。くちばしが白く全体が黒色なので遠くからでもよくわかる。



11.  ゴマダラタイランチョウ(和名)

    Viudita blanca(スペイン語)

    Pied water tyrant(英語)

    Fluvicala pica(学名)



  高い樹の梢で一度見かけただけなので確かなことはわからないが、胸が真っ白

で背中が黒くとても印象的な鳥だった。タイランチョウの仲間はアメリカ大陸特

有のグル−プで、飛んでいる昆虫を狙って飛び立つと素早くくちばしで捕らえ、

もといた位置に戻ってくる習性がある。



12.オナガカマドドリ(和名)

    Chotoy(スペイン語)

    Chotoy spinetail(英語)

    Schoeniophytaro phryganophila(学名)



  カマドドリの仲間もアメリカ大陸特有の鳥だが、このカマドドリは日本のカラ

の仲間のような大きさと動作をする。どんな巣を作るのかはわからないが、有名

なセアカカマドドリのように土で巣を作ることはない。写真で見るように、とて

も長い尾を持ち、活発に枝をつついて昆虫を探している。



                                                          <次号へ続く>



                  ★★★  写真を見たい方へ  ★★★

                  

  この連載記事には写真がありますが、Nature News には添付はしていません。

写真をご覧になりたい方は、次のいずれかの方法を選択してご覧ください。なお、

画像の公開、発信はNature News の発行より若干遅れますのでご了承下さい。



  1)  ホームページを閲覧する

                      >>>http://japan-inter.net/nature-news/index.htm



  2)  画像ファイルを電子メールで受け取る

          nature-news@japan-inter.net

    宛てに、subject を「画像配信希望」としてメールを書いて申し込んでくだ

    さい。その際、バックナンバー分の画像も必要な方は、何号から必要かもお

    書きください。配信する画像の著作権は作者(または撮影者等)にあります

    ので、許可なく二次使用することはできません。また、画像の配信を中止さ

    れる場合は、上記のアドレス宛てにsubject を「画像配信中止希望」とした

    メールをお送りください。



  3)  画像ファイルを郵送で受け取る

    この場合はフロッピーデイスク1枚につき、\1,000(送料、税込み)の費用

    負担が必要です。詳しくは

          nature-news@japan-inter.net

    まで、メールでお問い合せください。



                        ★★★  お願い  ★★★

                        

  Nature News No.15 以降の画像配信が遅れていますが、今週末か来週はじめに

  は、配信する予定です。

  なお、メールでの画像配送を希望されたにも拘わらず、Nature News の画像フ

  ァイルが送られてきていない場合は、お手数ですがメールでお問い合わせくだ

  さい。





========================================================================

■インターネットで参加できる  全国一斉自然しらべ『'99里やま』

========================================================================

  財団法人  日本自然保護協会(NACS-J)では今年の環境月間(6月)から、

「全国一斉自然しらべ『'99里やま』」という事業を実施しているそうです。簡

単な調査を通して身近な自然にふれ、自然への興味と愛着をもってもらおうとい

うもので、夏休みの宿題や家族での自然とのふれあい体験の題材としても利用し

てもらっているそうです。

  今年は「Yahooきっず」の協力により、そのすべての調査内容がインターネッ

ト上で公開されたそうで、近々コンピュータの画面上でオンラインでデータを送

信でき、それが自動集計されて画面上で表示されるシステムもできあがるそうで

す。

  「ためしにやってみようかな」と思ったら、

                            http://kids.yahoo.co.jp/docs/event/nacsj_2/

をご覧ください。



▽自然しらべの概要

  自然科学の深い知識は不要です。NACS-Jの作成した簡単なマニュアル(希望者

へ無料配布)を使って、身近な里やまの様子を6項目にわたってしらべていただ

きます。しらべた内容は結果報告用紙に記入して、NACS-Jへ郵送、ファックスな

ど送付していただきます。NACS-Jではすべての情報をまとめて日本の里やまの様

子がわかる資料にし、参加者全員に送付するとともに、一般に発表します。

  個人や家族はもちろん、学校の授業や、学校単位、職場単位でも参加できます。

調査期間は環境月間の6月から10月末日までですので、夏休みの活動としても

行っていただけます。



▽参加手順

  @調査方法などの情報が掲載されている下記のページ

                             http://kids.yahoo.co.jp/docs/event/nacsj_2/

    を見て下さい。

  Aこのページの調査用紙を印刷してください。

  B里やまへ出かけて、各項目に情報を記入してください。

  C郵便またはFAXで、調査用紙をお送りください。

    オンラインで情報を送信できるようになりましたら、上記のページから送信

    してください。



☆以上、日本自然保護協会(NACS-J)の報道資料より抜粋しました。



========================================================================

■雑記蝶 (27)                                                藤井  恒

========================================================================

○ウラナミシジミ

  ウラナミシジミは中型のシジミチョウです。日本のほぼ全国で見られますが、

越冬できるのは本州では房総半島や紀伊半島の海岸線などの暖かい地域だけと考

えられていて、他の地域には暖地で越冬した個体が増殖しながら移動分散してい

くと考えられています。

  幼虫はマメ科植物の花や果実などを食べて成長します。クズなどの野生植物も

利用しますが、ダイズやアズキなどの栽培植物も食べるので害虫でもあります。

1960年代にウラナミシジミの移動分散を調べようという活動が行われた時期があ

り、フジマメを植えていつ飛来するかといったことが調べられたりしたこともあ

ります。しかし、この活動も長続きせず、その移動分散についてはまだよくわか

っていません。また、以前は青森県などでも比較的よくみられたそうですが、19

80年代に入ってからは、北東北や北海道では稀にしか見られなくなってしまった

ようです。南方系の他の蝶はどちらかというと分布を北に広げて来ているようで

すから、同じ南方系のウラナミシジミが他の蝶とは少し違う傾向を示していると

言えます。その理由は定かではありませんが、以前に比べてマメ科植物の栽培量

が減ったせいではないかという考えもあります。

  越冬地についても、古い調査があるだけで、現在の状況を調べているという人

を私は知りません。移動分散については、アサギマダラと同じようにマーキング

調査もやってみたいところですが、アサギマダラと違って小さくて敏速に飛ぶた

め、マークしても再捕獲される可能性が非常に低いと考えられ、ちょっとやって

みようかという気になれないのがつらいところです。



========================================================================

■簡単にホームページを作りたい方へ

========================================================================

○自然や生き物が好きな人たちとの交流のために、シムコミュニティー内に

      「Nature Web」  http://www.simcommunity.com/sc/nature

  というコミュニテイー(ホームページ)を作りました。

  コミュニテイーの会員になると、ご自分のホームページを無料で作ることがで

  きます。参加を希望される場合は、指示にしたがって、お好きなニックネーム

  (ID)とパスワードを打ちこんでください。(ただし、他の人が既に使って

  いるIDは利用できません)

  

  詳しくは  Nature No.21をご覧下さい。



========================================================================

■予告:ネーチャー関連ショップの情報ページ

========================================================================

○ネーチャー関連ショップの情報を集めたホームページの制作を企画しています。

  自薦・他薦を問わず、ネーチャー関連のグッズや書籍などを扱っているショッ

  プをご紹介ください。なお、ご紹介に当たっては下記のフォームに必要事項を

  ご記入の上、メールでお送り頂ければ幸いです。



  ショップ紹介フォーム

    ショップの名称:

    所在地:

    電話:

    FAX:

    e-mail:

    ホームページ:

    交通(アクセス):

    営業日時:

    営業形態:

    取扱品目:

    推薦理由:

  

    推薦者とショップとの関係:

    推薦者の氏名:

    推薦者の連絡先:



  推薦メールは  info@japan-inter.net  まで、お願いします。

  なお、ご紹介いただいても掲載をお断りする場合もあります。予めご了承下さ

  い。

========================================================================

■くりえいとPEN:更新情報

========================================================================

○くりえいとPEN  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/

  チョウや昆虫、写真などの総合情報ページです。



○今日のひとこと  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/hitokoto000.htm

  その時々に体験したこと、思ったこと、お知らせなどを不定期に紹介していま

  す。

  

○アサギマダラ情報

  アサギマダラもようやく増えてきました。今年はあなたもマーキング調査に参

  加してみませんか?    http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asagi-net000.htm



○お勧めの本のページ  http://japan-inter.net/book/

  Nature Newsで紹介した本を中心に、★★★以上の本を紹介します。



○津軽昆虫同好会の紹介ページ。津昆関連の本の紹介ページもできました。

                                  http://japan-inter.net/insect/tsu-kon/



○ホームページの設置サービスを始めました。無料サービスもあります。

                               http://japan-inter.net/information000.htm



○子ども向けの質問コーナー「質問ひろば」    http://japan-inter.net/kids/

  ネーチャー関連の質問ができます。大人も利用できますよ。



○生き物情報  記録・談話室         http://japan-inter.net/insect/wbroom/

  動植物の面白い観察記録を書き残したり、みんなで議論などをするための簡易

  会議室を新たに設置しました。ご利用をお待ちしています。



                    >>>>>>>>>>>>見・に・来・て・ね   (^^)/



========================================================================

■お知らせ

========================================================================

○情報提供・ご投稿をお待ちしています。

  Nature News では、読者のみなさまからの情報提供やご投稿をお待ちしていま

す。ネイチャー関連の情報なら何でもOK・・・季節の生き物情報や新刊・CD

・パソコンソフト・ビデオの情報(宣伝)、素敵なネーチャー関連グッズの紹介

(宣伝)、ネーチャー関連のホームページの紹介(宣伝)、自然や環境について

のご意見など、何でもお寄せ下さい。

  なお、写真(画像)や音声も紹介されたい場合は、ホームページの方でご紹介

することも可能です。

  ただし、営業行為に該当するものは、ホームページへの掲載が有料となる場合

もありますので、ご相談ください。



○Nature News に掲載されている情報のご利用は、利用者の責任でお願いします。

  Nature News に掲載された情報を利用された結果、何らかの損害を被られても、

  くりえいとPENでは責任はとりませんので、予めご承知おき下さい。



************************************************************************

*                     ◇◇  広告募集中!!  ◇◇                         *

*        お問い合わせは ad@japan-inter.net までどうぞ。                *

*        広告について詳しくは、                                        *

*            http://japan-inter.net/nature-news/ad-mail.htm            *

*        をご覧ください。                                              *

************************************************************************



========================================================================

■編集後記

========================================================================

○8月19日・20日は、長野県美ヶ原でアサギマダラのマーキングをしました。私

  は翅にいろいろな情報を書き込むので、1日に130頭くらいマーキングするの

  が限界のようで、19日は127頭にマーキングしました。



○途中、長野県の地方事務所の人が林道の巡回(?)に来られて、あれこれ話を

  したりして時間をとられなければ、もう少しはできたかもしれませんが、いず

  れにしても一人では限界があります。



○翌日は志賀高原方面へ行くつもりでしたが、急性結膜炎になって病院へ行った

  りした関係で、助っ人として来てくれた妻と共に午後にもう一度美ヶ原へ行き、

  90頭にマークしました。



○長野県でマークされたアサギマダラは、昨年、一昨年とほぼ1%の割合で長距

  離移動が確認されているので、今年も少なくとも1頭は再捕獲されるのでは。

  。。と淡い期待を抱いています。



○高原はそろそろ夏から秋の気配が漂い始める時期ですが、アサギマダラのマー

  キング調査は11月はじめ頃まで続きます。みなさんも是非ご協力をお願いしま

  す。



○週末は所用で東京方面にいたため、マーキング調査はお休みしましたが、お天

  気は良かったので、マーキング会が行われた美ヶ原や比良山などではたくさん

  マーキングがされたものと思います。

  

○まぐまぐの夏休みと重なってしまったため、前号の発送が遅くなってしまいま

  した。お詫びします。



========================================================================

=  電子メールマガジン  Nature News No.27 (1999/08/22  発行)          =

=  発  行:くりえいとPEN  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/          =

=  編  集:藤井  恒(Hisashi FUJII)                                   =

=                                                                      =

=   記事の転載を希望される場合は、下記までメールでお問い合せください。 =

=         お問い合せは  メールで  info@japan-inter.net   まで。        =

========================================================================