★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ☆ ★ ★ Nature News No.7 (1999/03/24発行) ☆ ☆ ★ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇CONTENTS(目次)◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇ ■はじめに ◇ ◇ ■ひとりごと:大阪に巨大書店出現!! ◇ ◇ ■イベント紹介 ◇ ◇ ■雑記蝶 (7):キベリタテハ ◇ ◇ ■新刊紹介 ◇ ◇ ■書籍紹介 ◇ ◇ ■くりえいとPEN:更新情報 ◇ ◇ ■お知らせ ◇ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ●Nature Newsは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』で発行さ れているメールマガジンに読者登録された方へ送付されます。 ●Nature Newsの登録・解除・アドレス変更はこちらで。 http://japan-inter.net/nature-news/index.htm ●Nature Newsへの広告掲載に関しては、こちらへどうぞ。 http://japan-inter.net/nature-news/ad-mail.htm ======================================================================== ■はじめに ======================================================================== ○Nature News は、読者のみなさんから寄せられたネーチャー関連の情報をお届 けする電子メールマガジンです。 (^^)/ ○動物・鳥・昆虫・植物・花などの季節の情報、ネーチャー関連の本やホームペ ージなどの紹介などのほか、エッセイなども掲載します。 ○皆さまからの、情報提供、ご投稿をお待ちしています。 ・・・なければ、自分で書くだけです。。ハイ (^_^; ○掲載は無料ですが、内容によってはご希望に添えない場合もありますので、予 めご了承ください。 m(__)m ○なお、お寄せ頂いた情報等は、くりえいとPENのホームページ http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/ 等で 紹介させていただく場合があります。 ○バックナンバーは、次のHPでご覧になれます。 http://japan-inter.net/nature-news/index.htm ======================================================================== ■ひとりごと ======================================================================== ○大阪に巨大書店出現!! 関西にお住まいの方は、テレビや新聞などでご存じかと思いますが、大阪堂島 に、日本最大級の売場面積を誇る巨大書店「ジュンク堂(淳久堂)」ができまし た。場所は、JR大阪駅・阪急、阪神梅田駅の近くですが、歩いて5分〜10分ほ どかかります。梅田駅のすぐそばには、既に紀伊国屋書店や旭屋書店という大き な書店がありますので、立地条件としては少し不利かもしれませんが、日本最大 級という宣伝文句にひかれて早速探検してきました。 全部見て回ると、2kmもあるそうですから、ちょっと本屋に。。。という感 覚で入るようなところではありません。数時間は居座る覚悟が必要です。当日は、 あまり時間がなかったのと、祝日であまりに人が多かったので、理学書などがあ るフロアーだけを見てきましたが、まるで図書館のようでした。しかも、人出も 半端ではなくて、見てるだけ。。。の私もすっかり疲れてしまいました。 自然科学関係の書籍も確かに豊富にそろえられていましたが、洋書はあまりな かったのがちょっと残念でした。それでも、日本で出版されている本は地方出版 やふつうペットショップやアクアショップでしかお目にかからないような本や雑 誌までそろえてあったのはさすがでした。特に、クワガタブームを反映して、ク ワガタ関係の本はいろいろそろえてあり、「月刊むし」という知る人ぞ知る(オ タッキー)な雑誌のバックナンバーがずらりと並んでいたのにはビックリさせら れました。「月刊むし」は初めて目にした人も多いらしく、大学生とおぼしき2 人連れが、まず「ゲッカンムシ」という雑誌のネーミングに感動して「スッゲー」 と声をあげ、中身の見ては「マニアの世界だ・・・ここまで行くとスゴイ・・・」 とのたまっておられたのを目撃(正しくは観察)しました。(^_^; ジュンク堂には喫茶コーナーもあって、お茶などしながら、買った本を読むこ ともできますので、大阪の新名所として、一度、遊びにいらっしゃるのもよろし いかと存じます。余談ですが、喫茶コーナーは京都のジュンク堂にもありますし、 結構、あちこちの書店にありますね。そういえば、ジュンク堂の本店がある神戸 三宮には、数年前に三省堂が巨大書店を開店しましたが、あそこにも喫茶コーナ ーがあって、私も時々利用しています。「神戸でちょっぴり苦戦している(?) ジュンク堂が、今度は大阪梅田で勝負に打って出た」というところでしょうか。 ちなみに、あまりの人出とレジの混雑にめげた私は、ジュンク堂を後にして、 旭屋書店(ここも最近、改装オープンしました)に行って本を見ることにしまし た。ちょっと前はとても混雑していましたが、さすがにこの日は「が・ら〜〜ん」 としており、ゆっ〜〜くり本を選ぶことができました。 で、可哀想になって、旭屋書店さんで本を購入したのでした。p~o~r **** P R *************************************************************** * ◇◇ 大学受験 生物論述対策 ◇◇ * * * * 2,000年の入試に向けて、早めに対策を立てましょう。 * * 受験のプロがお手伝いします。 * * 今すぐ http://japan-inter.net/edu/bio/ へ !! * ************************************************************************ ======================================================================== ■イベント紹介 ======================================================================== ○「コウモリ展示会」 日 時:1999年3月26日(金)〜28日(日) 会 場:滋賀県野洲町 コミュニティセンターきたの 昨年秋に長野県立の自然保護センターなどで開かれたコウモリ展示会で好評だ った内容をそのままに、各地で巡回展示しているもの。規模は大きくありませ んが日本に生息するほぼ全種類のコウモリのはく製やコウモリのための巣箱 「バットハウス」など珍しいものが集められています。 コウモリの生態をスライドで説明したり、コウモリなんでも相談も受け付ける そうです。また、生態調査のため、「目撃情報」も会場で募集するそうです。 詳しくは→ http://member.nifty.ne.jp/aviator/bat/batmuseum.htm ○「美しき熱帯の蝶たち展」 日 時:1999年3月20日〜4月18日 10:00〜20:30(入場は20:00まで) 会 場:東京池袋 サンシャイン60展望台(TEL 03-3989-3457) ○第43回日本応用動物昆虫学会大会(平成11年度 日本農学会大会分科会) 会 期:1999年4月2日〜4月4日 会 場:琉球大学共通教育棟・大学教育センター ○干潟を守る日in信州 日 時:1999年4月14日(水) 18:30より 会 場:長野県松本勤労者福祉センター 問合せ:0263-36-5251(昼)・担当:長坂 ======================================================================== ■雑記蝶 (7) 藤井 恒 ======================================================================== ○キベリタテハ キベリタテハという美しいタテハチョウがいます。翅表は暗い紫色で、外縁に は黄色い縁取りがあり、その内側には水色の紋が並んでいます。このチョウは、 ユーラシア大陸と北米大陸の広い地域に分布していますが、日本では北海道と本 州中部以北に分布しています。幼虫の食樹はダケカンバやシラカンバ(白樺)な どなので、北海道では低地にも分布していますが、本州中部では標高が1,500〜 2,500m位の所で主に見られます。 北米では年2回発生するそうですが、ヨーロッパや日本などでは年1回の発生 で、日本ではふつう8月前後に成虫が羽化して秋まで活動し、そのまま成虫で越 冬して、翌春越冬から覚めて活動を再開し、6〜7月頃に産卵します。交尾は春 〜初夏に行われるようですが、ほとんど観察例がなく、詳しいことはわかってい ません。 また、このチョウは夏場はかなり標高の高い所に行かないと見ることができま せんが、越冬後の個体はしばしば低地でも見つかります。このようなことから、 キベリタテハの中には、漂鳥と同じように里(低地)で越冬して、山(山地)に 移動後、産卵し、育った幼虫から羽化した成虫は越冬のために里に下りてくると いう行動をしているものがいるのは確実だと考えられますが、残念ながら、これ をまだ直接証明した人はいません。 最近、アサギマダラ(大型のマダラチョウ)の翅にしるしをつけて放蝶して移 動の様子を調べるマーキング調査が、盛んに行われるようになっていますが、こ のキベリタテハのように、移動性があることは推定されていても、全くといって よいほど調べられていないチョウがたくさんあるのです。 身近にキベリタテハがいるあなた。。。ひとつ調べてみませんか? ======================================================================== ■新刊紹介 ======================================================================== ○酒井 均 著 1999 地球と生命の起源:火星にはなぜ生命が生まれなかったのか ブルーバックス B-1248 講談社,東京。 ISBN 4-06-257248-6 310pp. \1,060+税 前半は太陽系と生命誕生の起源についての研究史が、要領よくかつわかりやす くまとめられており、後半は火星探査の歴史と展望が述べられいます。しかし、 内容はやや突っ込んだものなので、高校で物理や化学、地学、生物学を学習し ていないと、ちょっと難しいかもしれません。でも、よい本だと思います。 ○宮田秀明 著 1999 ダイオキシン 岩波新書 605 岩波書店,東京。 ISBN 4-00-430605-1 258pp.+3pp. \700+税 摂南大学でダイオキシンの研究をされている宮田さんによる最新の著書。ダイ オキシンやその毒性などについて説明された部分は特に目新しさは感じません が、はじめの第1章には日本のダイオキシン汚染の現状が述べられており、最 後の第7章ではダイオキシン対策についての具体的な提案がされており、一読 の価値があります。なお、この本は高校生以上向けなので、是非、小学生、中 学生向けの本も出して欲しいものです。 ======================================================================== ■書籍紹介(新刊以外) ======================================================================== ○上田恵介 著 1995 花・鳥・虫のしがらみ進化論:「共進化」を考える 築地書館,東京。 ISBN 4-8067-2263-4 269pp.\2,000+税 鳥を中心に、鳥と花、鳥と虫、鳥と木の実、鳥と花と虫、鳥と鳥を巡る進化に ついて、一般向けにわかりやすく解説・紹介した本です。上田さんによる仮説 がたくさん述べられていますので、面白いと思ったら是非、自分で研究してみ てください。高校生以上向けです。 ○高林純示・西田律夫・山岡亮平 1995 共進化の謎に迫る:化学の目で見る生態系 シリーズ[共生の生態学]4,平凡社,東京 ISBN 4-582-50034-X 300pp. \2,330+税 「チョウと食草」「アリやハチの仲間になるには」「目に見えない生態系化学 情報ネットワークを探る」(ダニの話)の3部からなっています。化学的な側 面から行われた研究の紹介をしているので、一般向けに書かれてはいるものの、 内容はかなり専門的です。大学生以上向けです。 ======================================================================== ■くりえいとPEN:更新情報 ======================================================================== ○くりえいとPEN http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/ チョウや昆虫、写真などの総合情報ページです。 ○季節の花情報 http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/season-hana100.htm 京都のお勧め花スポット公開中。 ○お勧めの本のページ http://japan-inter.net/book/ Nature Newsで紹介した本を中心に、★★★以上の本を紹介します。 ○津軽昆虫同好会の紹介ページ。津昆関連の本の紹介ページもできました。 http://japan-inter.net/insect/tsu-kon/ ○ホームページの設置サービスを始めました。無料サービスもあります。 http://japan-inter.net/information000.htm >>>>>>>>>>>>見・に・来・て・ね (^^)/ ▼予告! 子ども向けの質問コーナー 「質問ひろば」近日公開予定! ネーチャー関連の質問ができます。 子供にもわかる内容なら大人も利用できますよ。 ======================================================================== ■お知らせ ======================================================================== ○情報提供・ご投稿をお待ちしています。 Nature News では、読者のみなさまからの情報提供やご投稿をお待ちしていま す。ネイチャー関連の情報なら何でもOK・・・季節の生き物情報や新刊・CD ・パソコンソフト・ビデオの情報(宣伝)、素敵なネーチャー関連グッズの紹介 (宣伝)、ネーチャー関連のホームページの紹介(宣伝)、自然や環境について のご意見など、何でもお寄せ下さい。 なお、写真(画像)や音声も紹介されたい場合は、ホームページの方でご紹介 することも可能です。 ただし、営業行為に該当するものは、ホームページへの掲載が有料となる場合 もありますので、ご相談ください。 ○Nature News に掲載されている情報のご利用は、利用者の責任でお願いします。 Nature News に掲載された情報を利用された結果、何らかの損害を被られても、 くりえいとPENでは責任はとりませんので、予めご承知おき下さい。 ************************************************************************ * ◇◇ 広告募集中!! ◇◇ * * お問い合わせは ad@japan-inter.net までどうぞ。 * * 広告について詳しくは、 * * http://japan-inter.net/nature-news/ad-mail.htm * * をご覧ください。 * ************************************************************************ ======================================================================== ■編集後記 ======================================================================== ○もう春かな。。。と思ったら、突然の寒波で冬に逆戻り。網走では流氷がしっ かり接岸しているそうです。積雪の多かった北国の春はちっぴり遅れる気配が します。 ○とは言うものの、西日本では春は着実に近づいています。私の家のまわりでも、 モンシロチョウが飛び始め、ソメイヨシノもようやく開花しました。今日は、 東京、横浜、浜松、名古屋、大阪、和歌山などでも開花宣言が一斉に出ました。 ○「花より(今はやりの)だんご」「花よりお酒」という人もいるでしょうが、 サクラの花にはいろいろな虫や鳥などがやってきます。モンシロチョウやギフ チョウ、コツバメなどもサクラにやってきますので、花見のついでに、虫や鳥 も観察してみてください。 ○今朝のNHKニュースで、例によって京都府内で「飼育されているギフチョウ が羽化しました」「後で山に放すことになっています」という困ったニュース をやっていました。 >>>Nature News No.5の雑記蝶をご覧ください。 ======================================================================== = 電子メールマガジン Nature News No.7 (1999/03/24 発行) = = 発 行:くりえいとPEN http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/ = = 編 集:藤井 恒(Hisashi FUJII) = = = = 記事の転載を希望される場合は、下記までメールでお問い合せください。 = = お問い合せは メールで info@japan-inter.net まで。 = ========================================================================