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★                Nature News  No.25 (1999/08/03発行)               ☆

☆                                                                    ★

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇CONTENTS(目次)◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◇  ■はじめに                                                        ◇

◇  ■ひとりごと:ヤマショウビンの写真                                ◇

◇  ■協力者募集                                                      ◇

◇  ■イベント紹介:アサギマダラのマーキング会  ほか                  ◇

◇  ■パンパの鳥たち(17) 高木一夫                                   ◇

◇  ■雑記蝶 (25):アオスジアゲハ                                   ◇

◇  ■新刊紹介                                                        ◇

◇  ■書籍紹介                                                        ◇

◇  ■簡単にホームページを作りたい方へ                                ◇

◇  ■予告:ネーチャー関連ショップの情報ページ                        ◇

◇  ■くりえいとPEN:更新情報                                      ◇

◇  ■お知らせ                                                        ◇

◇  ■編集後記                                                        ◇

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●Nature Newsは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』で発行さ

  れているメールマガジンに読者登録された方へ送付されます。

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  http://japan-inter.net/nature-news/index.htm

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■はじめに

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○Nature News は、読者のみなさんから寄せられたネーチャー関連の情報をお届

けする電子メールマガジンです。  (^^)/



○動物・鳥・昆虫・植物・花などの季節の情報、ネーチャー関連の本やホームペ

ージなどの紹介などのほか、エッセイなども掲載します。



○皆さまからの、情報提供、ご投稿をお待ちしています。

                     ・・・なければ、自分で書くだけです。。ハイ  (^_^;



○掲載は無料ですが、内容によってはご希望に添えない場合もありますので、予

めご了承ください。  m(__)m



○なお、お寄せ頂いた情報等は、くりえいとPENのホームページ

      http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/  等で

紹介させていただく場合があります。



○バックナンバーは、次のHPでご覧になれます。

      http://japan-inter.net/nature-news/index.htm



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■ひとりごと

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○ヤマショウビンの写真

   SSP(日本自然科学写真協会)会員の渡辺美郎さんが長崎県の対馬で撮影され

たヤマショウビンの写真を送って下さいました。ヤマショウビンは、カワセミや

ヤマセミそれにアカショウビンと同じ仲間の鳥ですが、日本では対馬などで稀に

見られるだけの珍しい鳥です。先日あった SSP展大阪展の際に、「ヤマショウビ

ンは綺麗な鳥なので、一度見てみたいものです」とお話したところ、「写真を撮

ったことがあります」と早速送って下さったのです。

  カワセミは住宅地の近くなどにも案外生息していて、私の家の近くを流れてい

る川でも時々見かけますし、京阪神間の公園などの池でもその姿を見ることがで

きます。

  ヤマセミは広島の田舎(佐伯郡吉和村)に住んでいた頃は時々見かけていまし

たが、京都に来てからは北山などで数回見かけただけですし、夏鳥として飛来す

るアカショウビンに至っては、生まれてこのかた数回しか姿にお目にかかってい

ません。

  で、このヤマショウビンは写真家の叶内さんの本などを見ると、対馬などで稀

に見られるらしく、対馬に行くたびに気をつけてはいるものの、蝶の調査のつい

でにお目にかかれるような鳥ではなく、未だにお目にかかったことはありません。

  こうして写真を見てみると、ますます会いたくなって来ました。対馬でヤマシ

ョウビンの姿が見られる場所は、ツシマウラボシシジミという日本では対馬特産

のシジミチョウの産地のようですから、いつの日かヤマショウビンにもお目にか

かれるかもしれないと、密かに期待しています。



**** P R ***************************************************************

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*       2,000年の入試に向けて、早めに対策を立てましょう。              *

*       受験のプロがお手伝いします。                                   *

*         今すぐ  http://japan-inter.net/edu/bio/  へ !!               *

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■協力者募集

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○ジャノメチョウ科のmt-DNAサンプル固定

  南西諸島や近隣諸国のジャノメチョウ類のサンプル固定に協力して下さるボラ

  ンテイアを募集しています。

  また、ヒメヒカゲ(各地)、ツマジロウラジャノメ(北海道、四国)、ウラジ

  ャノメ(東北、中国地方)、ウラナミジャノメ類(沖縄、八重山)などのサン

  プル(エタノールで固定した個体)も必要としています。



○ルリタテハの卵

  ルリタテハの卵が 100卵ほど必要です。入手のお手伝いをして下さる方、また

  は卵を提供して下さる方を募集しています。



○京都府内の昆虫の採集データ

  京都府内の昆虫の採集データを提供してくださる方集しています。

  

  いずれも、詳細はNature News No.16をご覧ください。お問い合せは、

      藤井(e-mail:  pen@japan-inter.net)まで



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■長野県の「メダカの保全活動」に関する情報募集

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○メダカ保全の小特集を企画

  長野県自然保護研究所では、9月に発行を予定している自然保護研究所ニュー

ズレター「みどりのこえNO.10」でメダカ保全の小特集「メダカの味方(仮題)」

を企画しているそうですで、長野県内でメダカ保全の活動をおこなっている団体

(個人)の情報を募集しているそうです。

  情報をお持ちの方は、「連絡先」、「活動の概要」などを、ニューズレター編

集部の北野さん( skitano@nacri.pref.nagano.jp)までご一報下さいとのこと

です。



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■アサギマダラ情報

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○はじめに

  アサギマダラは大型のマダラチョウで、長距離移動をすることが知られていま

す。ここ20年ほど、アサギマダラの移動を調べるためのマーキング調査(標識放

逐調査)が行われています。

  リアルタイムの情報は、アサギネットのホームページ

    http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asaginet000.htm

で公開していますが、もしご覧になれない場合は、下記のページからアサギネッ

トの掲示板などをご覧下さい。

    http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/index-bbs000.htm



  [お詫び]

    Nature News No.24でお知らせした上記のホームページの URLが間違ってい

    ました。お詫びして訂正します。



○大阪府金剛山→滋賀県びわ湖バレーへの移動確認!!

  金剛山から比良山びわ湖バレーへの移動個体が確認されました(メールリング

  リストasagiからの情報)。今年はじめての長距離移動の確認記録です。

  

    標識者:林  久明

    標  識:大久4KG

    性  別:♂

    標識地:大阪府千早赤阪村金剛山(1,070m)

    標識日:1999年7月15日



    再捕者:森  晴功

    再捕地:滋賀県びわ湖バレイ  ロマンスコース(990m)

    再捕獲日:1999年7月25日



○北海道藻岩山

  大島  一正さんからの情報(メーリングリスト  asagi  298)では、7月27日、

  札幌藻岩山スキー場では、アサギマダラは見られなかったそうです。

  当日の最高気温が33.1度にもなり( 5年ぶりの猛暑らしい)、山頂でも28〜29

  度と気温が高かったのが原因ではないかということです。

  ヒヨドリバナのほうは、スキー場の最下部(150m)ぐらいから生えており、200m

  ぐらいからヨツバヒヨドリも混じり、山頂はヨツバばかりだったそう。花の方

  は、 9部咲きといったところで、クジャクチョウやオオモンシロチョウなどは

  盛んに吸蜜に訪れていたそうです。



  北海道ではまだアサギマダラのマーキングはほとんどされていませんが、北海

  道でマークして放せば、長距離移動の新記録が出る可能性が高いので、これか

  らが楽しみです。北海道でアサギマダラがたくさんいるところをご存じの方は

  おられませんか??



○新潟県妙高高原

  橋本肇さんによれば、 7月29日、笹ヶ峰で4♂にマーキングしたそうです。ヒ

  ヨドリバナもよく咲いていて、近くにはアサギマダラの食草のイケマもあった

  とのこと。



○長野県志賀高原

  橋本肇さんからの情報では、 7月30日、志賀高原〜奥志賀高原、野沢温泉にか

  けて、ヒヨドリバナはたくさん咲いているものの、アサギマダラの姿は確認で

  きなかったそうです。もう少し後になったら見られるのかもしれませんね。

  

○長野県美ヶ原

  橋本肇さんの情報では、美ヶ原のアサギマダラがだいぶ増えてきて、マーキン

  グも軌道に乗り出したそうです。

  美ヶ原自然保護センターでは 7月25日(日)から、アサギマダラの特別展が行

  われています。マーキングの指導もやっていますので、是非、お立ち寄りくだ

  さい。



○長野県・岐阜県御嶽山周辺

  8月1日に長男と2人で行ってみました。長野県側の御岳スキー場で 8♂にマー

  キングしました。ヒヨドリバナやリョウブなどはたくさん咲いていましたが、

  アサギマダラの個体数は少なく、他に数頭目撃してのみでした。

  岐阜県側にも行ってみましたが、ヒヨドリバナは多いものの、アサギマダラの

  姿は見られず。まだ少し時期が早いのかもしれません。



○愛知県知多半島

  窪田宣和さん(ML[asagi: 293])によれば、内海フォレストパークは知多乗合

  株式会社(知多バス)が経営することが決まり,毎年行われてきたアサギマダ

  ラ調査も継続されるそうです。 9月25日(土)には、窪田さんがアサギマダラ

  調査の話をするそうです。



○滋賀県びわ湖バレイ

  和田佳郎さん(ML[asagi: 299])によれば、びわ湖バレイのアサギマダラの個

  体数はまだあまり多くないようです。これから増えると思うのですが。。。



○大阪府金剛山

  上述の通り、金剛山から滋賀県びわ湖バレイへの移動が確認されました。

  和田佳郎さんも7月24日に8頭にマーキングされています(ML[asagi: 289])。

  また、松本充博さんも7月18日に山頂で目撃したそうです。



○大阪府和泉葛城山

  山本博子さん(ML[asagi: 300])によれば、和泉葛城山のアサギマダラも非常

  に少ないとのこと。



○福岡県北九州市皿倉山

  北九州市立自然史博物館の上田恭一郎さん(ML[asagi: 287])によれば、皿倉

  山で行われた昆虫採集会で、谷村こうた君(7才)、増田有希さん(9才)、山

  下湧君(5才)が、それぞれ1♂にマークして放したそうです。

  どこかで見つかるといいですね。



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■イベント紹介

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○第20回SSP展:自然の中の不思議を知る

[福岡展のご案内]

  会  場:富士フォトサロン/福岡

          〒812-0018  福岡市博多区住吉3-3-1  冨士フィルムビル1F

          TEL:092-281-0231

  日  時:1999年7月30日(金)〜8月11日(水)  9:00〜17:30

            [土曜日午後、日曜日、祝日は休館です]

  交  通:JR博多駅西口



○東京昆虫写真同人写真展「東京の昆虫」

  日  時:1999年8月3日(火)〜8月22日(日)  9:00〜16:30

          (ただし月曜日は休館)

  会  場:新宿御苑アートギャラリー

        (新宿門横インフォーメーションセンター内)

          TEL  03-3350-0151

  入場料:無料



  昆虫写真家の海野和男さん、水上みさきさん、森上信夫さんの写真展です。

  講談社+α文庫「川辺の昆虫カメラ散歩」掲載の写真が見られるそうです。



○長野県美ヶ原自然保護センター  特別展・アサギマダラ展



  長野県美ヶ原自然保護センターでは、夏の高原を舞うチョウ、アサギマダラに

  ついての特別展を開催しています。アサギマダラは、夏の美ヶ原高原で普通に

  見られるチョウですが、秋になると姿を消し、その一部はなんと海を越えた南

  の島へ渡って行くものもいるという、とんでもない生態を持っているのです。

  この、美しく、不思議なチョウについて、どうぞ学んで下さい。



  期  間:1999年7月25日〜8月29日

  場  所:長野県美ヶ原自然保護センター

          (レクチャールーム及びメインホールの一部)

  観覧無料



  期間中ほぼ毎日マーキング調査を実施しています。希望者は同行見学もできる

  そうです。

  また、簡単なパンフレットとアサギマダラマーキングマニュアルの配布もされ

  ますので、是非、お立ち寄りください。



○大阪市立自然史博物館

    第26回特別展「海をわたった蝶と蛾−東アジアの鱗翅類−」

  日  時:1999年8月7日(土)〜10月11日(月・休日)

            9:30〜16:30(入館は16:00まで)

  休館日:月曜日(ただし、10月11日は開館)および9月30日

  会  場:大阪市立自然史博物館特別展示室(2階)

            大阪市東住吉区長居公園1-23(長居公園内)

            TEL  06-6697-6221

  交  通:地下鉄御堂筋線「長居」、JR阪和線「長居」、

          近鉄南大阪線「矢田」下車



  日本の蝶と蛾を東アジアのものと比較することで、日本の蝶蛾相の成立過程

  を考える展示ということです。アサギマダラの移動についての展示もあるそ

  うです。



○乗鞍自然保護センター観察会

  <クビワコウモリ観察会 >

    1999年8月7日(土)・21(土) いずれも午後から夕方開催



  問合せ:長野県乗鞍自然保護センター(0263-93-2045)



○千葉県いすみ環境と文化のさと「ハスの鑑賞会」



  蓮田では、 6月下旬からオオガハスを皮切りに22種類のハスの花が楽しめます。

      ハスの絵画・写真展の出展の募集(8月8日まで)

  などを実施するそうです。(入場無料)



  場  所:千葉県夷隅郡夷隅町万木2050

          千葉県いすみ環境と文化のさと

          TEL  0470-86-5251



○アサギマダラのマーキング会

  主  催:日本鱗翅学会近畿支部・日本昆虫協会・アサギマダラを調べる会

  場  所:滋賀県志賀町琵琶湖バレイ

  日  時:1999年8月8日(日)  9:30〜16:00

  集  合:9:30に琵琶湖バレイゴンドラ乗り場に集合のこと。

  持ち物:捕虫網(昆虫採集用)、油性マーカー(黒、細書き)、プラスチッ

  ク定規(短いもの)、筆記用具、弁当、水筒、雨具、

  その他野外調査に必要と思われるもの。

  

  注  意:当日の滋賀県北部の雨の確率が40%以上の場合は中止します。



  アサギマダラのはねに、マーク(標識)を書いて放蝶し、アサギマダラの渡

  りの調査を手伝います。はじめての人も指導しますので、参加できます。

  会員外の方で、参加を希望される方は、事前に

      藤井  恒(pen@mvd.biglobe.ne.jp)

  まで、お問い合わせ下さい。



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■パンパの鳥たち  (17)                                      高木  一夫

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▽その他の鳥

  ここまで紹介してきた鳥類はごく普通にみられるので、ウルグアイ滞在中何回

となく観察できた。これから紹介する鳥は密度が低いため観察の機会が少なく、

ビデオ撮影が一回しかできなかったものや,習性や生息場所がよく確認できなか

ったものである。しかし、日本では紹介されることも少ないので、この機会に多

少のコメントと動物園や小鳥屋での画像も含めて紹介したい。



1.アメリカコウノトリ(和名)

    Ciguena american(スペイン語)

    Maguari Stok(英語)

    Ciconia maguari(学名)

    

  湿地帯で多く見かけたが、近づくとすぐ飛び立ちやや離れた場所に降り立つ。

単独で行動しているようで集団では見かけなかった。動物園で飼育されているも

のは春になるとペアのデスプレ−が頻繁に観察できた。



2.ダイサギ(和名)

    Garza blanca(スペイン語)

    Great egret(英語)

    Egretta alba(学名)



  湿原に集団で生活する。日本のものと遠目には全く変わらない。



3.コウカンチョウ(和名)

    Cardenal comun(スペイン語)

    Red crested cardinal(英語)

    Paroaria coronata(学名)



  愛玩用の小鳥として最もポピュラ−な鳥である。頭の羽毛は深紅で、首を真っ

直ぐに伸ばした姿は美しい。灌木などに止まっているとそれほど目立たないのは

不思議である。



4.シロタイランチョウ(和名)

    Monjita blanca(スペイン語)

    White monjita(英語)

    Xolimis irupero(学名)



  純白に黒い羽毛が印象的で、どこで見ても日本にはいない鳥だと納得してしま

う。強いてあげればハクセキレイにやや似ている。



                                                          <次号へ続く>



                  ★★★  写真を見たい方へ  ★★★

                  

  この連載記事には写真がありますが、Nature News には添付はしていません。

写真をご覧になりたい方は、次のいずれかの方法を選択してご覧ください。なお、

画像の公開、発信はNature News の発行より若干遅れますのでご了承下さい。



  1)  ホームページを閲覧する

                      >>>http://japan-inter.net/nature-news/index.htm



  2)  画像ファイルを電子メールで受け取る

          nature-news@japan-inter.net

    宛てに、subject を「画像配信希望」としてメールを書いて申し込んでくだ

    さい。その際、バックナンバー分の画像も必要な方は、何号から必要かもお

    書きください。配信する画像の著作権は作者(または撮影者等)にあります

    ので、許可なく二次使用することはできません。また、画像の配信を中止さ

    れる場合は、上記のアドレス宛てにsubject を「画像配信中止希望」とした

    メールをお送りください。



  3)  画像ファイルを郵送で受け取る

    この場合はフロッピーデイスク1枚につき、\1,000(送料、税込み)の費用

    負担が必要です。詳しくは

          nature-news@japan-inter.net

    まで、メールでお問い合せください。



                        ★★★  お願い  ★★★

                        

  Nature News No.15 以降の画像配信が遅れていますが、今週末か来週はじめに

  は、配信する予定です。

  なお、メールでの画像配送を希望されたにも拘わらず、Nature News の画像フ

  ァイルが送られてきていない場合は、お手数ですがメールでお問い合わせくだ

  さい。



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■雑記蝶 (25)                                                藤井  恒

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○アオスジアゲハ

  アオスジアゲハは黒い翅に、水色の太い帯のある美しい蝶です。幼虫がクスノ

キなどの葉を食べて育つので、南東北以西の暖地では普通に見られますが、山地

などでは稀な蝶で、どちらかというと海に近い平地や低山地に多く、東京や大阪

などの都市でも普通に見られます。

  ただ、飛翔は敏速で、樹上や林冠などの比較的高い所を飛んでいることが多い

ので、成虫を採集するのは結構大変です。この蝶は白い花が好きで、ヤブガラシ

やネズミモチの花などによく訪れますが、他の多くのアゲハチョウが好むユリな

どを訪れることは(たぶん)ありません。

  アオスジアゲハの仲間は、日本には他にミカドアゲハが生息していますが、こ

の仲間は、一般に野外で♀成虫を見る機会が少ないのが特徴です。また、アゲハ

チョウ類はふつう人工的に交尾させたり、産卵させたりするのは簡単なのですが、

アオスジアゲハでは難しいとされています。

  幼虫はちょっと面白い模様をしています。クスノキの若葉がついている幼木な

どを探すと比較的簡単に見つかりますので、探してみてください。



  ところで、涼しげな水色の翅を見ていると、

      アオスジアゲハには夏がよく似合う

  と思うのですが、皆さんはどう思われますか??



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■新刊紹介

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○湯本貴和  1999

  熱帯雨林

  岩波新書  624,岩波書店,東京。

  ISBN 4-00-430624-8

  205pp. \740+税

  

  京都大学生態学研究所で熱帯雨林の調査、研究をされている湯本さんが、熱帯

  雨林の研究方法、生物の多様性の現状や意味などをわかりやすく紹介された良

  書です。



○小田英智(構成・文)・北添伸夫(写真)  1999

  モンシロチョウ観察事典

  自然の観察事典19,偕成社,東京。

  ISBN 4-03-527390-2

  40pp. \2,400+税

  

  多数のカラー写真を使った小学生向けの観察絵本です。モンシロチョウの一生

  を追った定番物ではありますが、卵や卵から孵化してくる若齢幼虫のクローズ

  アップ写真は鮮明できれいです。寄生蜂の写真は「気持ち悪〜い」と思う人も

  多いでしょうが、それが作者の狙いなら成功です。最近北日本に侵入したオオ

  モンシロチョウも簡単に紹介されています。モンシロチョウとオオモンシロチ

  ョウの標本写真の標本が傾いているのが、ちょっと気になりました。



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■書籍紹介

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○兵庫県自然保護協会(編)・兵庫県(監修) 1997

  RED DATA ひょうごの野生動物:絶滅が心配されている動物たち

  神戸新聞総合出版センター,神戸。

  ISBN 4-87521-239-9

  229pp. \1,600+税

  

  兵庫県のレッドデータブックです。Aランク(絶滅危惧種相当)51種、Bランク

  (危急種相当)106種、Cランク(希少種相当) 158種、要注目種18種、絶滅種

  35種、地域限定貴重種18種のほか、兵庫県内に生息の可能性はあるもののまだ

  確認されていない未確認貴重種としてブチサンショウウオなど 3種が記載され

  ているのがユニークです。

  

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■簡単にホームページを作りたい方へ

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○自然や生き物が好きな人たちとの交流のために、シムコミュニティー内に

      「Nature Web」  http://www.simcommunity.com/sc/nature

  というコミュニテイー(ホームページ)を作りました。

  コミュニテイーの会員になると、ご自分のホームページを無料で作ることがで

  きます。参加を希望される場合は、指示にしたがって、お好きなニックネーム

  (ID)とパスワードを打ちこんでください。(ただし、他の人が既に使って

  いるIDは利用できません)

  

  詳しくは  Nature No.21をご覧下さい。



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■予告:ネーチャー関連ショップの情報ページ

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○ネーチャー関連ショップの情報を集めたホームページの制作を企画しています。

  自薦・他薦を問わず、ネーチャー関連のグッズや書籍などを扱っているショッ

  プをご紹介ください。なお、ご紹介に当たっては下記のフォームに必要事項を

  ご記入の上、メールでお送り頂ければ幸いです。



  ショップ紹介フォーム

    ショップの名称:

    所在地:

    電話:

    FAX:

    e-mail:

    ホームページ:

    交通(アクセス):

    営業日時:

    営業形態:

    取扱品目:

    推薦理由:

  

    推薦者とショップとの関係:

    推薦者の氏名:

    推薦者の連絡先:



  推薦メールは  info@japan-inter.net  まで、お願いします。

  なお、ご紹介いただいても掲載をお断りする場合もあります。予めご了承下さ

  い。

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■くりえいとPEN:更新情報

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○くりえいとPEN  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/

  チョウや昆虫、写真などの総合情報ページです。



○今日のひとこと  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/hitokoto000.htm

  その時々に体験したこと、思ったこと、お知らせなどを不定期に紹介していま

  す。

  

○アサギマダラ情報

  もうすぐ7月。アサギマダラのマーキングシーズンに突入です。今年はあなた

  もマーキング調査に参加してみませんか?

                        http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asagi-net000.htm



○お勧めの本のページ  http://japan-inter.net/book/

  Nature Newsで紹介した本を中心に、★★★以上の本を紹介します。



○津軽昆虫同好会の紹介ページ。津昆関連の本の紹介ページもできました。

                                  http://japan-inter.net/insect/tsu-kon/



○ホームページの設置サービスを始めました。無料サービスもあります。

                               http://japan-inter.net/information000.htm



○子ども向けの質問コーナー「質問ひろば」    http://japan-inter.net/kids/

  ネーチャー関連の質問ができます。大人も利用できますよ。



○生き物情報  記録・談話室         http://japan-inter.net/insect/wbroom/

  動植物の面白い観察記録を書き残したり、みんなで議論などをするための簡易

  会議室を新たに設置しました。ご利用をお待ちしています。



                    >>>>>>>>>>>>見・に・来・て・ね   (^^)/



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■お知らせ

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○情報提供・ご投稿をお待ちしています。

  Nature News では、読者のみなさまからの情報提供やご投稿をお待ちしていま

す。ネイチャー関連の情報なら何でもOK・・・季節の生き物情報や新刊・CD

・パソコンソフト・ビデオの情報(宣伝)、素敵なネーチャー関連グッズの紹介

(宣伝)、ネーチャー関連のホームページの紹介(宣伝)、自然や環境について

のご意見など、何でもお寄せ下さい。

  なお、写真(画像)や音声も紹介されたい場合は、ホームページの方でご紹介

することも可能です。

  ただし、営業行為に該当するものは、ホームページへの掲載が有料となる場合

もありますので、ご相談ください。



○Nature News に掲載されている情報のご利用は、利用者の責任でお願いします。

  Nature News に掲載された情報を利用された結果、何らかの損害を被られても、

  くりえいとPENでは責任はとりませんので、予めご承知おき下さい。



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*        お問い合わせは ad@japan-inter.net までどうぞ。                *

*        広告について詳しくは、                                        *

*            http://japan-inter.net/nature-news/ad-mail.htm            *

*        をご覧ください。                                              *

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■編集後記

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○なかなか発行の遅れが取り戻せず、1週間近く遅れてしましましたので、1回

  分パスして発行することにします。楽しみにしていた皆さん、ゴメンナサイ。

  以後、週1回ペースで発行したいと思います。



○8月1日は長野・岐阜両県にまたがる御嶽山へアサギマダラの調査と撮影に行っ

  て来ました。アサギマダラは標高1200〜1500m くらいのところで少数が見られ

  ただけでしたが、これから数が増えてくるのでしょう。



○御嶽山の裾野に広がる高原では、アサギマダラが好きなヨツバヒヨドリの他、

  ノリウツギやヤナギランなどが綺麗に咲きそろっていましたが、クガイソウは

  そろそろ花が終わりかかっていました。



○長野県王滝村から御岳スキー場を経由して田の原湿原へ上がる「林道黒石線」

  は以前は有料でしたが、無料になっていました。そのせいかどうかは分かりま

  せんが、人出は多く、終点の駐車場は一杯で、御嶽山へ登る登山者でごった返

  していました。



○今週末には、滋賀県びわ湖バレイと奈良県和佐又山の2か所で、アサギマダラ

  のマーキング会などが予定されています。私はびわ湖バレイの方へ参加して、

  マーキングの指導などを行う予定です。



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=  電子メールマガジン  Nature News No.25 (1999/08/03  発行)          =

=  発  行:くりえいとPEN  http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/          =

=  編  集:藤井  恒(Hisashi FUJII)                                   =

=                                                                      =

=   記事の転載を希望される場合は、下記までメールでお問い合せください。 =

=         お問い合せは  メールで  info@japan-inter.net   まで。        =

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