ナベヅルの北帰

三重県で越冬していたナベヅルたちですが、
その後も数回、様子を見に行きました。

採餌するナベヅルたち@三重県 撮影:藤井 恒

ナベヅルたちは、餌場を時々変えていたようですが、
私が確認できた餌場はねぐらから直線距離で15kmほど離れた場所でした。

餌を食べるナベヅル@三重県 撮影:藤井 恒


私が見に行っていた時は、
毎日、朝にねぐらを飛び出して餌場へ移動し、
夕方ねぐらに戻って来ているようでしたが、
ねぐらに戻ってくる時間は日によって多少違っていたようです。

餌場を少し移動するナベヅル@三重県 撮影:藤井 恒

餌を食べている時も、少しずつ移動はしますが、
その時は歩いて移動するか、上の写真のように少しだけ飛んで
移動していました。


写真にはツルがかなり大きく写っていますが、離れた場所から超望遠レンズで撮影し、
更にトリミングをしているため、画質はあまりよくありません。

夕方ねぐらに戻って来て休むナベヅル@三重県 撮影:藤井 恒

上の写真は、3月10日の夕方、ねぐらに戻って来たナベヅルたちです。
この日は、もうツルたちは北へ帰った可能性が高いと思っていて、
他の鳥の撮影などしていたのですが、ふっと目をやると上の写真のように
ナベヅルたちが並んでいて、「まだ帰ってなかったんだ!」と驚きました。

その後、3月15日にも様子を見に行きましたが、
その日はツルがねぐらに戻ってくるのを確認できませんでした。

事前に3月12日にはまだツルがいたこということはわかっていて、
現地で前日の3月14日にはツルが確認されているという話を聞いたので、
3月15日の朝、ナベヅルたちは北へ帰ったんだろうと思っていました。

ところが、3月17日の夕方撮影していると、
2羽のナベヅルが戻ってくるのが見えました(下の写真)。

北帰し遅れた(?)2羽のナベヅル@三重県 撮影:藤井 恒

その時は、この2羽が戻ってくるのが遅れただけで、
他の46羽のツルたちは先にねぐらに入っていて見えなかっただけかもしれない
あるいは、越冬していた48羽とは別のナベヅルかもしれない
と思っていました。

しかし、その後、46羽のツルが3月16日に北へ旅だったのに、
なぜか2羽だけ残ったということを知りました。

  https://mitumasa.net/su2_diary/su2_diary.cgi

ねぐらへ戻って来た上の写真の2羽が、そのナベヅルだったのでしょう。

この2羽がその後、どうなったのかわかりませんが、
さすがにもう北帰したのではないでしょうか?

ちなみに、四国の徳島県でも十数羽が越冬していたようですが、
これらのナベヅルも3月15日に北帰したと
徳島県に行った時に伺いました。

出水のツルたちもほとんど北帰したようです。

  https://www.city.kagoshima-izumi.lg.jp/cranepark/return_norths

今年は岡山県などでもナベヅルが越冬したそうで、
越冬地が分散される傾向にあるのは嬉しいことです。

次の秋も、ツルたちがあちこちで元気な姿を見せてくれることを
期待したいと思います。

豪雪地帯

今年の冬は日本海側の山で豪雪になっているようで、
出かける予定も延期していましたが、
少し落ち着いたので長野県/新潟県へ行ってきました。

宿泊はいつもの斑尾高原のペンションでしたが、
この付近は4mくらいの積雪になっていて、
除雪された道路には高い雪の壁ができていました。

新潟県と長野県の県境付近 

写真は出しませんが、ペンションなども屋根の雪下ろしは追いついておらず、
屋根の上には1m以上の雪が積もったままになっているところが
ほとんどで、人が常駐されていないところは家が雪で
埋もれたようになってしまっていたり、空き家になっているところでは
窓が割れていたり、建物が一部破損したりしていていました。

これは人家ではないですが、すごい雪で覆われていました 撮影:藤井 恒
道路にせり出している雪も、晴れると崩れ落ちそう 撮影:藤井 恒

この日も除雪作業が続けられていましたが、
これだけドカ雪が降るとここで生活している方々は
本当に大変だと思います。

もう降らなくていいですね。早く春がやって来ますように!