クロツラヘラサギは東アジアに生息する絶滅危惧種ですが、
保護活動によって、5000羽程度まで回復しているようです。
日本には主に冬鳥として飛来し、
500羽くらいが九州などで越冬します。
ここで紹介する写真も佐賀県の干潟で撮影したものですが、
今シーズンは関西でも何羽か越冬しているようです。
撮影した時期が3月だったこともあってか、
求愛行動のようなこともしており、
上の写真のように木の枝をくわえて
他の個体の方へ持って行ったり、
下の写真のようにくちばしをお互いにぶつけたり
する行動も観察されました。
動画もあるので、またどこかでお目にかけたいと思います。
上は飛翔の写真ですが、クロツラヘラサギはトキ科に分類されることもあり、
真横から見た姿は、トキに似ているように思います。
下の写真は別の角度から撮ったものですが、
前方から見るとくちばしの形が特徴的なので、
この角度だとトキとは全く違う鳥に見えますね。
この日は20羽以上が近くにいてくれたので、
ゆっくり観察と撮影をすることができました。
なお、下の写真はよく似たヘラサギです。
目の周りがヘラサギでは白いのに対し
クロツラヘラサギでは目の付近まで黒く
なっていることがわかるかと思います。