出水に行ったのはツルを見るためだけではありません。
冬鳥として渡ってくる、
ミヤマガラスとコクマルガラスを撮影するのも目的の一つでした。
上の写真に写っているのは、ほぼミヤマガラスだと思います。
ミヤマガラスはふだん目にするハシブトガラスやハシボソガラスより
すこし小さいカラスですが、ちょっと見ただけでは区別がつかないかもしれません。
上の写真の右上がミヤマガラスで、他の3羽はコクマルガラスです。
コクマルガラスには黒いタイプと白斑タイプ(左)がありますが、
黒いタイプもよく見ると少し白っぽい部分があるようです。
ここでは、マナヅルやナベヅルが土を掘り返して餌を探していましたが、
ミヤマガラスやコクマルガラスはそのおこぼれを狙って集まっていました。
ミヤマガラスは遠目には黒いカラスにしか見えませんが、
近くで見るとハシボソガラスやハシブトガラスとは
異なる特徴がいろいろあることがわかります。
コクマルガラスはミヤマガラスよりも2まわりほど小さく、
くちばしや頭部の形がずいぶん違うことがわかります。
全体として、丸っこくて可愛いと思います。
コクマルガラスは黒色型がほとんどで、
明瞭な白斑型は数羽しかいませんでしたが、
目立つので、とまって降りていれば見つけるのは容易です。
一方、下の写真のような状況では、
写真を精査しないとどれがミヤマガラスで
どれがコクマルガラスか、まずわかりません。
下の写真にはミヤマガラスとコクマルガラスが写っているので、
どれがミヤマガラスで、どれがコクマルガラスか探してみてください。
写真では遠くにいる個体の方が小さく、
近くにいる個体の方が大きく写っているので、
大きさはあまりあてにならないかもしれませんが、
頭部とくちばしの部分が見えていれば、
区別できると思います。
ちなみに、右の方の2羽は餌をくわえて飛んでいますね。
どちらかというとカラスは嫌われ者ですが、
ふだん何気なく見ているカラスも
意外と綺麗だったり、面白い行動をしたりするので、
機会があれば観察してみてください。