久しぶりに出水のツルの観察と撮影に行ってきました。
餌を食べに来たナベヅルとマナヅル@鹿児島県 撮影:藤井 恒
初日は、夕方、1時間30分ほど、2日目はほぼ1日、3日目は朝に1時間ほど
ツルやその他の野鳥の観察と撮影をすることができました。
今年は1月9日に飛来数の調査が行われていて、全部で15,000羽近いツルが確認されています。
ナベヅル | マナヅル | クロヅル | カナダヅル | ナベクロヅル | ソデグロヅル | 合計 |
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12,469羽 | 2,182羽 | 9羽 | 8羽 | 2羽 | 1羽 | 14,671羽 |
2022年1月9日に確認されたツル(出典:https://www.city.kagoshima-izumi.lg.jp/cranepark/)
初日は夕方着いたので、東干拓地でねぐらへ帰って来るツルを待ちました。
ねぐらへ帰ってきたマナヅルの群れ@鹿児島県 撮影:藤井 恒
雲が多く、なかなか思うような写真は撮れませんでしたが、
夕焼けになっている部分をツルが飛ぶのを待って、
下のような写真が撮れました。
夕焼けに染まるナベヅルの群れ@鹿児島県 撮影:藤井 恒
また、1羽しか飛来していないソデグロヅルも飛んできたので、
撮影することができました。
ソデグロヅル@鹿児島県 撮影:藤井 恒
ソデグロヅルは昨年秋に愛媛県でも撮影できましたが、
世界的に個体数が減少していて絶滅が心配されているツルです。
日本には迷鳥としてごく少数が飛来するだけです。
2日目は早起きをして、朝、餌を食べに来るツルを
観察センターの前で待ちました。
朝日で赤く染まる空を期待しましたが、
どんより曇っていて、思うような写真は撮れませんでしたが、
たくさんのツルが飛ぶのは、やはり壮観です。
ナベヅルとマナヅルの群飛@鹿児島県 撮影:藤井 恒
上の写真は餌を与えるための自動車が通ったため、
ツルたちが驚いて舞い上がったところですが、
数が多いナベヅルとマナヅル以外にクロヅルなども
いるかもしれません。
一緒にミヤマガラスやカルガモなども飛んでいましたが、
以前来たときにたくさんいたオナガガモなどは
ほとんど居なかったようです。
ミヤマガラスなどの群飛@鹿児島県 撮影:藤井 恒
カモがほとんど餌場を食べに来ていなかったのは、
時期的な問題なのかもしれませんが、
与える餌の種類や与え方を変えたのかもしれません。
餌を食べるナベヅルなど@鹿児島県 撮影:藤井 恒
餌をもらった直後は、上の写真のような感じでツルが集まって食べていますが、
時間が経つにつれて、少しづつ分散していきます。
クロヅルとマナヅル@鹿児島県 撮影:藤井 恒
観察センター前ではクロヅルとナベクロヅル(ナベヅルとクロヅルの雑種)と
思われる個体も確認しましたが、交雑が繰り返されているせいか、
ナベヅルだろうと思う個体の中にも、ナベクロヅル的なものもいて、
見た目だけで判断するのは難しいケースもあるように思いました。
ナベクロヅル?@鹿児島県 撮影:藤井 恒
ソデグロヅルは2日目も確認して撮影もできました。
あまり動き回らずに観察しながらツルやほかの鳥も撮影していたので、
カナダヅルにはなかなか会えませんでしたが、
夕方の帰り道に現れてくれました。
カナダヅル@鹿児島県 撮影:藤井 恒
上の写真には2羽しか写っていませんが、
5羽、一緒に行動していたので、
家族なのかもしれません。
という訳で、短い時間でしたが、
出水に今シーズン来ていたツルの
全種類の観察と撮影をすることができて良かったです。