撮影に出かけると、思いがけずいろいろな哺乳類に出会うことがあります。
ニホンザルは餌付けされている場所があったり、
最近、個体数が増えていることもあり、
野外で遭遇する機会が多い哺乳類のひとつです。
先日訪れた岡山県の神庭の滝にも餌付けされたニホンザルがいました。
個人的にはニホンザルに餌付けをするのはどうかと思いますが、
ニホンザルの野外での研究は、餌付けして観察するところから始まったこともあり、
また猿を目当てに観光客がやってくるという面もあるので
そういう場所ではやむを得ないかなとも思っています。
上の写真は滝と一緒に餌を食べているニホンザルの群れを撮影してみたものですが、
滝の部分は太陽の光があたって非常に明るく、サルがいる場所は日陰でかなり暗かったため
大きな補正をしてなんとか見られるようにしたものです。
こういう写真は曇っている時に撮りたいですが、いつでも行ける訳ではないので仕方ありません。
子供を連れた母ザルも結構いて、他のサルたちを警戒しながら、餌を食べていました。
餌付けされていないニホンザルもあちこちで増えていて、
農作物を食い荒らす被害も出たりして問題になっています。
上の写真は餌付けされていないニホンザルなので、私を警戒していますが、
こちらがじっとしていれば、慌てて逃げることもありません。
悟られぬようにじっとしていれば、上のサルのようなリラックスした姿も見せてくれます。
ただ、ここは人里近くなので、人が近くに居ることに気づけば、慌てて逃げて行きます。
以前、奥志賀高原の山の中で出会ったニホンザルの群れでは、人と逢う機会も少ないからか、
私が急に動いたりしなければ、ニホンザルたちも何事もないかのように、
私のすぐそばで餌を探して食べていました。
お互いに警戒することもなく、自然体で時間を共有してると思える幸せなひとときでした。